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Microsoft 365 E7とE5の違いとは?E7に標準搭載される機能の高度なAI機能の内容を徹底解説

Microsoft 365 E7とE5の違いとは?E7に標準搭載される機能の高度なAI機能の内容を徹底解説
投稿日:2026年04月20日
最終更新日:2026年04月22日

この記事でわかること

  • Microsoft 365 E7とE5の機能の違い
  • E7に標準搭載されるAI機能の内容
  • 企業の働き方にもたらす変化、および導入時の判断基準

2026年3月9日、Microsoftはエンタープライズ向けライセンス体系における大きな発表を行いました。2015年の「Office 365 E5」登場以来、約11年ぶりとなる新たな最上位ライセンス「Microsoft 365 E7(通称:Frontier Suite)」の発表です。

本記事では、2026年5月1日の一般提供開始(GA)を控える「E7」について、単なる機能・ライセンスの集約にとどまらず、E5との相違点や企業の働き方にもたらす変化を、発表資料を基に整理します。

Microsoft 365 E7は、Copilot、Agent 365、Entra Suiteを統合したMicrosoft 365の新しい最上位プランであり、2026年5月1日に一般提供開始予定です。2026年3月23日時点、日本での提供価格は公表されていません。E7には、「Microsoft 365 E5」の強固なセキュリティ基盤を土台として、以下の高度なAI機能がすべて内包されています。

  • Microsoft 365 Copilot(単体:月額30ドル)
  • Agent 365(単体:月額15ドル)
  • Microsoft Entra Suite(単体:月額12ドル)
  • 金額は2026年4月時点の情報です。

これらの高度なAI体験とガバナンス基盤を統合した最上位プランとして、Microsoftは「Microsoft 365 E7(Frontier Suite)」を月額99ドルで提供するとしています。個別購入と比較して最大15%のコスト削減が見込まれるため、すでにE5とCopilotを導入し、AIの全社展開を検討している企業にとって有力な選択肢となります。

紛失・盗難時の遠隔データ消去 イメージ ※画像を説明するテキストを追加

Microsoft 365 E7の主な構成要素は以下の通りです。

① Microsoft 365 Copilot の完全統合

これまでは追加購入が必要だった Copilot が標準で含まれるようになります。「Microsoft 365 Copilot Wave 3」として発表されたCopilotは、単一のモデルに依存しない設計となり、OpenAI 以外のモデルも利用可能です。これは、Anthropic社(Claude)との協業により提供される「Copilot Cowork」によって実現されます。従来のCopilotよりも踏み込んだ自律的な実行が可能となり、関連する作業をまとめて処理するなど、業務の一部を委任できるようになるとされています。

また、ユーザーがモデルの違いを意識することなく、Copilotが状況に応じて自動的に切り替える「マルチモデルアーキテクチャ」が採用されるとされています。

② Microsoft 365 Agents と Agent 365

E7の主要機能の一つが、新機能「Agent 365」です。チャットやアプリ内で自律的に業務(未回答メールの整理、SharePointからの関連資料収集、関係者の予定調整など)を実行するのは「AIエージェント」ですが、「Agent 365」はそのような無数のエージェントをIT部門が一元管理するための「コントロールプレーン(管理基盤)」として機能します。

Agent 365 は、Entra Suiteとともに「Microsoft Entra ID」を用いて、組織内で稼働するAIエージェントに対するアクセス権限を人間のユーザーと同様の考え方で管理します。稼働中のAIを棚卸し・可視化し、「Microsoft Defender」や「Purview」と連携して情報漏洩等のセキュリティリスクを監視できるようになるとされています。

③ Microsoft Entra Suite の統合

E3には「P1」、E5には「Microsoft Entra ID P2」がバンドルされていましたが、E7には「Microsoft Entra Suite」がバンドルされるとされています。AIエージェントやワークロードといった「人間以外のアイデンティティ」の管理において、Microsoft Entra Suiteはライフサイクル全体を制御する仕組みを提供します。AIが人間の代わりにデータへアクセスし判断を下す際、権限を誰がどのように制御するかは重要なリスク要因となります。Entra SuiteはAI向けのID管理やPrivate Accessによるセキュアなデータ経路を提供することで、このリスクに対応しています。

④ Work IQ

昨年の Ignite で発表された画期的な技術基盤の一つが「Work IQ」です。これは、Microsoft 365から得られる膨大なシグナル(メール、チャット、カレンダー、ドキュメントなど)を解析し、組織の「生きたコンテキスト」として構造化します。このデータがMicrosoft 365 Copilot とエージェントを支える基盤となっています。E7には「Work IQ」が標準搭載されています。

Copilot と Agent 365 の統合により、営業・バックオフィス・カスタマーサポートなど、企業のあらゆる部門で業務の自動化・高度化が実現されることが期待されます。

営業部門

情報整理や事務作業にかかる負担が軽減され、営業担当者がより顧客とのコミュニケーションや商談活動に集中しやすい環境づくりが期待されます。業務プロセスの一部が自動化されることで、営業活動のスピードや質の向上につながると考えられます。

バックオフィス業務

日々発生する定型的な処理が効率化され、担当者の作業負荷を抑えやすくなります。業務の正確性や処理スピードが高まることで、組織全体の運営をよりスムーズに支える基盤として活用されることが想定されます。

カスタマーサポート

問い合わせ対応においては、情報整理や回答作成のサポートが強化されることで、対応品質の向上や応対時間の短縮が期待されます。サポート担当者がより複雑な案件や顧客とのコミュニケーションに注力しやすくなり、顧客体験の向上にもつながることが期待されます。

Microsoftは、人間主導のもとでAIエージェントが業務を運用し、組織変革を実現する新しい企業のあり方を「Frontier Firm(フロンティア企業)」と位置付けています。Copilot Wave 3Microsoft 365 E7の登場により、AIによる自動化は単なる効率化にとどまらず、企業の創造性やイノベーションを拡張する段階へ移行しつつあると考えられます。

人材スキルの変化

今後は、自ら手を動かす作業スキルに加え、AIエージェントに適切な指示を与え、その活動を監督・評価するディレクション力の重要性が高まると見込まれます。

情報システム部門に求められること

企業の情報システム部門には、以下の2つの課題への対応が求められます。これら両立する体制整備が重要です。

  • Agent 365のような強固なガバナンス体制の構築
  • 増加が想定されるAI関連コストの管理

2026年は、AIが「チャット相手」から「業務を担うパートナー」へと役割を広げる転換期となる可能性があります。

パシフィックネットでは、確かな技術力を基に、お客様の要件に即した最適な環境のご提案・構築を支援しています。Microsoft 365 E7の導入や、AIエージェント活用時のガバナンス体制構築についてご不明な点やご相談がございましたら、当社までお気軽にお問い合わせください。


ご依頼・ご相談・お見積もりは担当営業部へ

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