2021年10月、 Windows 10 の後継となる Windows 11 がリリースされました。
Windows 11 はセキュリティ機能・パフォーマンスの向上などのメリットがあるため、 Microsoft は Windows 11 にアップグレードすることを推奨しています。
● Windows Defender Credential Guard
仮想化ベースのセキュリティ(VBS)を使用して、OSとは別の保護された領域に資格情報を格納します。
その結果、マルウェアやその他の悪意のある攻撃が組織のネットワークに侵入した場合でも、 Credential Guard が情報を保護します。
Windows 10 で Credential Guard を使用する場合、有効化する必要がありましたが、Windows 11 バージョン 22H2 では既定で有効化されます。
※ Education、Enterprise エディションが対象です。
● フィッシング対策の強化
Windows 11 バージョン 22H2 以降、アプリやサイトにパスワードを入力すると、信頼できるサイトに安全に接続されているかどうかをリアルタイムで識別し、資格情報が危険にさらされている場合や盗難の可能性がある場合には警告します。
資格情報を入力する前に予防措置を講じることが可能となります。
ご紹介した機能以外にも、 Windows 11 バージョン 22H2 にアップグレードすることで、様々なメリットを享受することができます。
詳細は、以下のドキュメントをご覧ください。
参照:Windows 11 22H2 の新機能
今回、ご案内する機能更新ポリシーは Microsoft Intune (以下 Intune )という管理ソリューションで利用できるポリシーです。
Intune を使用することで、デバイスやアプリケーションの管理を行い、組織のデータやリソースに安全にアクセスすることが可能になります。
詳しくは、「Microsoft Intuneとは?仕組みや機能、導入のメリットを紹介」 をご覧ください。
これまでは、ユーザーに手動でアップグレードしてもらうようにアナウンスしていた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
中には、アップグレードせずに古いOSを使用していたユーザーもおり、社内のセキュリティ レベルを高めることに苦戦されていた方もいらっしゃると思います。
WUfB DS を利用することで、 Intune デバイスとして登録されているデバイスを強制的にアップグレードすることができます。
対象を一斉にアップグレード、または複数のグループに分割して段階的にアップグレードさせることも可能です。
※ Windows Update for Business (WUfB)の機能更新ポリシーは、 Windows 10 を Windows 11 にアップグレードすることが可能です。
ただし、アップグレードを強制する機能はないため、ユーザーによるアップグレード操作が必要です。
● ライセンス要件
● テレメトリの有効化
● Intune で管理され、Azure AD あるいは Hybrid Azure AD に参加しているデバイス
● Windows 11 の最小システム要件を満たしていること
● Microsoft アカウント サインイン アシスタント の実行
● サポート対象のエディション
※既に Intune で更新リング ポリシーを作成している場合、以下の設定変更を行う必要があります。
Microsoft Endpoint Manager admin center
※”機能更新ポリシー”を適用させる予定のグループが割り当たっている”更新リング ポリシーのプロファイル”を選択する必要があります。
※『機能更新プログラムの延期期間』で設定されている延期日数の間は、後述の “機能更新ポリシー” でのアップグレードが動作しません。
機能更新ポリシーを適用させたい場合は、更新リングで機能更新プログラムの延期の停止(延期日数を0に変更)を推奨します。
Microsoft Endpoint Manager admin center
● 名前:任意のポリシー名
● 説明:任意の説明(省略可)
● 展開する機能更新プログラム
➤ Windows 11 , version 22H2
● ロールアウト オプション:更新プログラムの展開タイミングのスケジューリング
➤ 特定の日に更新プログラムを利用可能にする
✔ Windows 11 にアップグレードする日付を指定します。
✔ 利用可能日になると、更新プログラムが自動的にインストールされ、再起動されます。再起動する準備ができた時にログインしていると、
通知が表示され、PCの利用者は再起動するか、再起動を遅らせるかを選択することができます。
以上になります。
パシフィックネットは、確かな技術力をもとに、お客様に合った最適な環境をご提案・構築いたします。
ご質問やご相談がございましたら、お気軽に当社までご相談ください。
執筆者:原 歩陸