常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなるとさらに難しくなります。ジョーシスでは数々のIT用語を三段階で説明します。
取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?
「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」は、英ラズベリーパイ財団が開発した、教育用のシングルボードコンピューター(1枚の基板の上に構成部品をすべて搭載しているコンピューター)。学校でのコンピューター教育を目的に開発された。
価格は数百円から数千円と安価で、記録用メディアや電源などを組み込んでも1万円以内で購入できる。機能を拡張するボードや、ノートPCとして使うための液晶、キーボード、きょう体(ケース)のセットなど、周辺機器も発売されている。
CPUは、英ARM社の組み込み機器用CPU(中央演算装置)「ARMプロセッサー」が使われている。標準のOS(基本ソフト)には、LinuxOSの1つ「Raspbian(ラズビアン)」が用意されている。
また、フリーOS「Debian(デビアン)」とLinuxをベースにした「Ubuntu(ウブントゥ)」や、米レッドハッドの支援で開発された「Fedra(フェドラ)」などの有名なOSにも対応。マイクロソフトもIoT(モノのインターネット)用の「Windows10 IoT Core」を、Raspberry Pi用に無償で提供している。
Raspberry Piは、こうした豊富なソフトウエアを使用することができるのが魅力といえる。そのほか、GPIO(汎用入出力)端子と呼ばれる、温湿度や圧力、音などのさまざまなセンサーを接続することができるインターフェースを標準で備えており、簡易的なIoT用のコンピューターとしても注目を集めている。
社長は「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」というコンピューターをご存知ですか?
これは、名刺サイズの基板の上にCPU(中央演算処理装置)、メモリ、USB端子、HDMI端子など、コンピューターを構成する最小限の部品が組み込まれている小型コンピューターです。SDカードスロットもあり、記憶メディアとして使うこともできます。価格も数百~数千円程度と安価なのも特徴です。
Raspberry Piは、最上位機種の「Raspberry Pi3」になると、タブレットや少し前の安価なPCとほぼ同じぐらいの性能があります。そのため、Raspberry Piをファイルサーバーやデジタル音楽プレーヤー、ネットワーク映像プレーヤーとして組み立てて利用するユーザーもいます。
業務用コンピューターとしても活用され始めています。例えば、IoT(モノのインターネット)用のコンピューターとして、センサーをつなげて、機械の状態を集計したりする用途に使われているのです。このように、Raspberry Piは、小さくて安くても、すごいポテンシャルを持ったコンピューターなんですよ。
みなさんは、「ラズベリー」というキイチゴの仲間の果物を知っていますか?
ちいさくて甘酸っぱい果物ですが、それを使ったパイの名前がついたコンピューターがあります。
名前は「ラズベリーパイ(Raspberry Pi)」といいます。
その名の通り、とてもちいさくて、子どもの手のひらにも乗る大きさのコンピューターです。みなさんのような、子どもたちが学校でコンピューターの仕組みや動かし方を学ぶことを目的にしてイギリスで作られました。
ラズベリーパイは、とても小さなコンピューターですが、その見かけとはちがって、とてもすぐれています。スマートフォン(スマホ)と同じぐらいの速さで動作します。そして、音楽や映像を再生したりと、いろいろなことができるのです。
いろいろな電子部品をつなげて、電子工作をすることもできます。例えば、LEDランプをつけて、つけたり消したりをするLチカ(LEDをチカチカさせること)も、コンピューターを動かす命令を作る「プログラミング」の勉強を少しすれば、ラズベリーパイでできるのです。
また、値段も数百円からと安いのです。安くて性能がすぐれているラズベリーパイで、みなさんもコンピューターの動かし方や使い方を学んでみてはいかがですか?
この記事は株式会社パシフィックネットが運営していたWebメディア「ジョーシス」に 掲載されていた記事を転載したものです。
2017年6月20日掲載