使える! 情シス三段用語辞典31
「BYOD(Bring Your Own Device)」


常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなると更に難しくなります。ジョーシスでは数々のIT用語を三段階で説明します。


一段目 ITの知識がある人向けの説明
二段目 ITが苦手な経営者に理解してもらえる説明
三段目 小学生にもわかる説明


取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?

一段目 ITの知識がある人向け 「BYOD」の意味

「Bring Your Own Device」の略で、直訳すると「個人所有の機器の業務利用」。会社のメールや業務システムなどへのアクセスに、スマートフォンやタブレットなど、私物のモバイル機器を使って行うことを指す。


BYODを導入することで、企業は機器の調達コストや運用コストを抑えることができる一方、社員も使い慣れた自分のモバイル機器を使えるため、機器の2台持ち(会社と私物の2台の機器を持ち歩く)ことがなくなるという利便性がある。


ただし、私物をBYODで使うと、紛失時や盗難時のセキュリティリスクの問題がある。そのため、リモートでモバイル機器の管理が行えるMDM(Mobile Device Manager:モバイル機器管理システム)の導入が推奨されている。

二段目 ITが苦手な経営者向け

社長は「BYOD(ビー・ワィ・オー・ディ):Bring Your Own Device」をご存知ですか?


BYODは、社員が私物のスマートフォン(スマホ)やタブレットで、会社のシステムなどにアクセスして業務することをいいます。


スマホの普及に伴い、メールやWebを使った業務システムなどをスマホを使って外出先で作業ができるようになったことや、携帯電話会社のパケット通信の定額制サービスが一般的になり、私物を業務に使っても通信コストに対する負担感がなくなったため、普及し始めたといわれています。


ただし、コストに関しては、人によって考え方が異なり負担感を感じる人もいるため、BYODを導入している法人では通信費の補助を出している企業もあるのです。


また、最近では「業務端末の個人使用(Corporate Owned Personally Enabled:COPE)」という考え方も出てきています。これは一定のルールの範囲内で、業務用タブレットやモバイルPCの個人利用を認めることをいいます。在宅ワークなどのワークスタイル変革の一環として取り入れる企業も増えてきているんですよ。

三段目 小学生向け

みなさんはスマートフォン(スマホ)は知っていますよね? 使っている人も多いと思います。


いま、スマホをみんなが使うようになりました。そして、お父さんやお母さんのように仕事をしている多くの人が自分でスマホを持つようになっています。


実はこのスマホ、仕事に使うととても便利なのです。会社のメールや、会社の仕事用のコンピューターにアクセスすることができます。


すると、会社で働く人のなかには、「自分のスマホで会社のメールが見られたり、会社のコンピューターにアクセスできるといいな」と考える人が出てきました。


たとえば、お客さんのところをまわったりするために会社の外に出ることが多い仕事(「営業」といいます)の人などがそうです。そこで、こうした人のスマホで、メールを見ることができるようにする会社が増えてきました。


これを「BYOD(びー・わい・おー・でぃー:会社で働いている人が個人で持っているスマホなどを会社の仕事で使えるようにすること)」といいます。


BYODが広まったのは、携帯電話の料金(使うために払うお金)が毎月同じ額(「定額制」といいます)になり、「自分のことに使っても、仕事で使っても払うお金は変わらないから、使ってもいいか」と思える人が出てきたことが、きっかけになったといわれています。


ただ、多くの会社では、料金の一部を会社が払って、働いている人が「損した!」という気持ちにならないようにしています。


また、最近では使っている人の情報と仕事の情報が混ざらないように、安全に分けて使えるスマホ用のアプリなども出てきています。このように、安全で使いやすい仕組みが整ってきたこともBYODの利用が進む理由になっています。

この記事は株式会社パシフィックネットが運営していたWebメディア「ジョーシス」に 掲載されていた記事を転載したものです。
2017年1月10日掲載