使える! 情シス三段用語辞典29
「シェアリングエコノミー」


常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなると更に難しくなります。ジョーシスでは数々のIT用語を三段階で説明します。


一段目 ITの知識がある人向けの説明
二段目 ITが苦手な経営者に理解してもらえる説明
三段目 小学生にもわかる説明


取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?

一段目 ITの知識がある人向け 「シェアリングエコノミー」の意味

個人が持つ遊休資産を、必要な人に必要とする時に貸し出すことを、仲介するビジネスや、そのビジネス自体が作り出す経済圏のことを指す。


遊休資産は家や駐車場、楽器などの「モノ」だけでなく、スキルや空いている時間も含まれる。


シェアリングエコノミーを代表する企業として、空いている自分の家や部屋を、必要な旅行者に貸し出す米民泊仲介サイトの大手、エアビーアンドビー(Airbnb)、空いている自分の時間を提供し、人や物を自分の車で運ぶ仕事を請ける仲介サービスを手がける配車サービスアプリ大手の米ウーバーテクノロジーズ(Uber)がある。


「シェアリングエコノミー」は「共有型経済」と呼ばれることが多く、「所有しないで必要な時だけ借りる」という消費スタイルを支援する、プラットフォームの構築と運営などの関連ビジネス全体のことと指すことが多い。


背景には、スマートフォン(スマホ)の普及で、個人同士のマッチングが容易になったことが大きいといわれている。シェアリングエコノミーのサービスは法的に「グレーゾーン」という指摘もあるが、今後成長する分野として注目されている。

二段目 ITが苦手な経営者向け

社長、「シェアリングエコノミー」はご存知ですか?


代表的なサービスは、今注目されている「民泊」です。これは空いている自分の部屋や家を旅行客に貸し出し、「シェア」して謝礼をもらう仕組みです。


空いている部屋を持っている人と、部屋を借りたい旅行客とをマッチングする(うまく結びつける)サービスが大きなビジネスになっており、その代表的な企業にアメリカの民泊仲介サイト大手、エアビーアンドビー(Airbnb)があります。


このようなビジネスが可能になったのは、デジタルツール、特にスマートフォン(スマホ)の普及で、個人と個人の取引を支援しやすくなったことがあります。


「自分が今使わないもの」を「使いたい人」に貸し出すスタイルは、これまでの「所有する」という消費スタイルと異なり「シェアリングエコノミー」といわれる経済圏を作っています。


「自分の空いている駐車場を登録しておいて必要な人に必要な時だけレンタルする」「自分の空いている時間で知識を人に提供する」など、その経済圏は幅広く広がっています。


そして、こうしたサービスを提供する企業は、ITの技術などをベースに、「プラットフォーム」と呼ばれる人と人をつなぐ仕組みを作り、取引が成立したら手数料を得るというビジネスモデルで運営しています。


スマホとプラットフォームが新しい経済圏を作り出しているわけですね。

三段目 小学生向け

みなさんは自転車を持っていますか?


それはお父さん、お母さんに買ってもらった「あなたの自転車」ですよね。そして、その自転車はきみが自由に使えます。


ところが、あなたは一週間、家族と旅行に行くことになりました。


すると、自転車を持っていない友達のマサくんが「きみが一週間出かけるんだったら、その間自転車貸してくれないかな?」と言ってきました。


あなたは貸すのをちょっとためらって「うーん」と答えると、すかさずマサ君が「その代わりきみの欲しかったトレーディングカードをあげるけどどうだい?」と言いました。


それを聞いてあなたは「じゃ、いいか!」と思って自転車を貸すことにしました。その結果、あなたの自転車はトレカと引換えに、マサくんに「シェア」されました。そして、自転車を使いたかったマサくんとあなたの二人とも得した感じになったのです。


この場合は、あなたとマサくんは仲良しなので、お互いの欲しいものがよくわかっていました。


この考えを元にして、世界の人たちをつなぎ、知らない人同士でも、お互いに必要なもの、貸せるものを知ることができるようになったら便利だと考える人がいて、その貸し借りを仕事にしようと始める人たちが出てきました。


でも、知らない人同士だと、お互い何が欲しいかわからないですよね?


そこで、その人たちはインターネットを使って、お互いの「貸せる(シェアできる)もの」「貸して欲しいもの」を、わかるようにしたのです。そして、「貸して(シェアして)あげられる人」と「貸して欲しいものがある人」をうまく「仲立ちする場」(これを「プラットフォーム」といいます)を作ったのです。


この仕組みは、いろいろな分野にどんどん広がって、「シェアリングエコノミー」と呼ばれる大きなビジネスになりました。


これができるようになったのは、インターネットが広がって、世界中の人がつながったことと、スマートフォンを使う人が増えて簡単に手続きできるようになったことが大きいといわれているのですよ。

この記事は株式会社パシフィックネットが運営していたWebメディア「ジョーシス」に 掲載されていた記事を転載したものです。
2016年12月7日掲載