使える! 情シス三段用語辞典16
「IoT(モノのインターネット」


常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなると更に難しくなります。ジョーシスでは数々のIT用語を三段階で説明します。


一段目 ITの知識がある人向けの説明
二段目 ITが苦手な経営者に理解してもらえる説明
三段目 小学生にもわかる説明


取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?

一段目 ITの知識がある人向け 「IoT」の意味

IoTは「Internet of Things」の略語。日本語では「モノのインターネット」と訳される。あらゆるモノがインターネットにつながることで、人々の生活やビジネスなどが大きく変わることを指す。


技術的には、センサーでモノの情報を得て、その情報をクラウドにアップしデータを蓄積。そのデータを分析して結果をモノにフィードバックすることで、モノを効率よく動かすことを実現する。


特に産業分野で注目されており、ドイツではIoTを始めとする高度なIT技術の活用による製造業革命「インダストリー4.0」が国家プロジェクトとして推進されている。日本やアメリカでもIoTへの取り組みは急速に進みつつある。

二段目 ITが苦手な経営者向け

「モノのインターネット」といわれても、今ひとつピンとこないと思いますが、IoTでモノがネットワークにつながるようになると、ビジネスでは効率化や品質向上をさせることができるようになります。


例として、工場での活用で説明しましょう。工場では機械がどれだけ正常に動くかという「稼働率」が効率の目安の1つになっています。工場の生産ラインで機械が故障すると、生産が止まってしまい損失につながるからです。


そこで、機械をIoTでネットにつないで、常にその状態についてセンサーを使って監視・記録して、分析を行うことで、ちょっとした不具合などの故障の予兆がわかるようになります。そして、この段階で修理すれば、不意の故障を最小限に抑えることができるので稼働率が向上し、損失を抑えることができます。


このように、これまで人間ができなかったり、手間がかかっていたりすることを、IoTを利用することで、これまでには考えられないレベルの省力化やコスト削減が期待できるのです。

三段目 小学生向け

IoT(あいおーてぃー)というのは「すべてのモノがインターネットにつながる」ということです。でも、そうはいってもどんなものなのかイメージはしにくいですよね。


そこで、みなさんに身近な腕時計を例に話しましょう。


いつも遊んでいる携帯ゲーム機やスマートフォンのように腕時計がインターネットにつながったらどうなるでしょう?


そうなると、時計で体温や脈拍、血圧などを測って、その情報を保存してインターネットを使って送ると健康診断ができるようになったりするんですよ。


そして、技術がもっと進むと、自分が知らないうちに体温が上がっている時に、腕時計から「熱が上がっています。お医者さんに診てもらいましょう」というメッセージが自分だけでなくお父さん、お母さんにも送られるようになります。そして、病院に行ったら、腕時計に記録されている情報をお医者さんに渡せば、より正確な診察ができるようになるのです。


ここでは腕時計で説明しましたが、これからはテレビなどの家電や、もしかしたら学校で使う文房具もインターネットにつながっていくかもしれません。こうした、いろいろな機械や道具がインターネットにつながって、これまで以上に便利になることが「IoT」なんです。


みなさんも、どんなものがインターネットにつながったら便利になるかを考えてみると楽しいかもしれませんね。

この記事は株式会社パシフィックネットが運営していたWebメディア「ジョーシス」に 掲載されていた記事を転載したものです。
2016年8月30日掲載