【情シス女子】
「平日は仕事、休日は鯛をしっかりさばきます!」
福本江梨子さん

グローウィング 福本江梨子さん


今回の情シス女子は、グローウィングのWebデザインチームに所属する福本江梨子(ふくもと・えりこ)さんです。分からないないことは何でもすぐ調べるという福本さんは、情報システム部門を持たない同社の実質的な「一人情シス」です。社内の人達から“ITよろず相談役”として頼られています。そんな福本さんの仕事とプライベートとは? (取材・文:三好裕紀 撮影:大塚七恵 ヘアメイク:内藤瑛貴)


<福本江梨子さんプロフィール>
デザイン系の専門学校を卒業後、広告代理店に入社。その後、革製品の製造販売会社で店舗の店長やEC担当などを経て、2014年4月にグローウィング入社。現在は、Webデザインのチームリーダーとして、自社ホームページの制作や管理、メンテナンスなどの業務に従事。パソコンのヘルプデスクとしても活躍する。


女性が多い明るい雰囲気の会社です!


――グローウィングはどんな会社ですか?


当社は「医療用ウィッグ」といわれる、抗がん剤治療や脱毛症の女性が着けられるウィッグの専門店「ワンステップ」を運営している会社です。


これまで医療用ウィッグというと、地肌に触れる部分であるベース素材に化学繊維が使われていました。そのため、抗がん剤治療などで頭髪が抜けてデリケートになっている方や、アトピー性皮膚炎の方、敏感肌の方は、化学繊維の刺激で炎症が起きて、ウィッグの着用ができなかったりしていました。また、不快感を持ちながらも我慢してウィッグ着用している方も少なくありませんでした。


そこで、当社では、お客様が毎日心地よく、肌に負担がかからず着用いただくため、ベース素材に肌に優しいオーガニックコットンを使って、治療中でもお好みのヘアースタイルを楽しんで明るく過ごしていただける、おしゃれなウィッグを提供しています。


お客様は女性で、若い方が多くいらっしゃいます。そのため、応対するのも女性です。社内は女性の社員が多く、男性が目立つ職場です。社内の雰囲気は、とても和気あいあいとしています。私が所属するWebデザインチームは、私含め4人です。仕事では視線は画面から眼を離さず(笑)、しかし耳は並んでいるメンバーたちの方を向いて、ワイワイと楽しくやっています。

グローウィングが販売している「医療用ウィッグ」。福本さんが手に持っているのは同社のキャラクター「おーとん」。

グローウィングが販売している「医療用ウィッグ」。福本さんが手に持っているのは同社のキャラクター「おーとん」。


――福本さんはWebデザインチームのリーダーだそうですね?


はい。Webデザインチームは、「ワンステップ」のサイト、EC(電子商取引)サイトのコンテンツ企画、構成、制作全般を担当していて、私はリーダーとして全体を統括しています。


コンテンツは、ほぼ毎日更新をしています。そして、制作は4人で助け合いながら行なっています。特に毎月新作のヘアースタイルの画像を加工しアップする業務は重要です。これは、常に新しいヘアースタイルをお客様にご提案するため9スタイル(ショート、セミロング、ロング×3種類)をモデルで撮影した写真をサイトにアップする作業です。最終的にはECサイトに誘導していくため、より魅力的に見える角度の写真の選定や細かい点まで修正をかけるなど、妥協しないようにしています。


私が2年ほど前に入社した頃は、まだWebの担当者は一人しかいませんでした。ただ、商品の性格上、ネットで情報収集をするお客様が多く、最近はスマートフォンの普及でアクセスも増えてきたので、この1年で4人体制となり、今に至っています。


リーダーという立場にはなりましたが、仕事自体は4人で分担しています。毎日ミーティングを行なって、おのおのの担当部分の変更点を共有して、作業負荷の大きい部分は分業できるように工夫をしています。ECサイトでは急な商品入れ替えや価格変更が入ることもありますが、これも分業して、お互いでチェックすることでミスが起こらないようにしています。

Webデザインチームのメンバーと福本さん。リーダーとしてメンバーと助け合いながら仕事に取り組んでいます。

Webデザインチームのメンバーと福本さん。リーダーとしてメンバーと助け合いながら仕事に取り組んでいます。


――どのようなことに仕事のやりがいを感じますか?


コンテンツの構成から携わらせてもらっている点は、前の仕事(革製品の製造会社でのEC担当など)の経験も生きて、とてもやりがいを感じます。


また、お客様アンケートにWebサイトの分かりやすさ評価を入れているのですが、コメントがあると「見てもらっているんだ!」と実感します。同じく、私達で運用しているブログの記事が来店のきっかけになったという話を聞くと、とてもうれしいですね。


「ワンステップ」をお客様に知ってもらうきっかけは、Webサイト、病院で配布しているパンフレット、そしてお客様の口コミというのがほとんどです。そのうち、サイトとパンフレットの2つの制作を担当しているので、業務の重要性を噛みしめながら日々仕事に向き合っています。


また、辛い闘病生活を過ごされてきて、女性にとって命にも匹敵する髪を失ったお客様に、Webやカタログの写真を通して「こんな形で、またおしゃれができるんですよ」と伝えられることで、「少しは社会に貢献できているかな」とも感じています。

気がつけば「情シス女子!?」


――ところで、福本さんは社内の“ITよろず相談役”だそうですね?


そうなんです。ほとんどの社員の主な業務が接客なので、ITが得意でない人も多いんですよ。最近、社内で接客用に導入したタブレットについて、「文字入力でフリック入力ができなくなった!」という、質問が私にきたのですが、実は私も知らなかったんです(笑)。そこで、ネットで調べて教えてあげたところ、とても喜ばれました。いつもそんな感じです(笑)。


――まさに情シス女子ですよね!


私は、分からないことがあるとすぐネットで調べます。でも、意外と社内の人たちは、それをしないんですよね。なので、ITで困りごとがあると私に質問がくるんです。その時は「分かることはその場で即答。分からないことはネットで調べて教えてあげる」という対応をしています。「情シス女子」って意識はありませんでしたが、言われてみると、なるほどそうなのかもしれませんね(笑)。

社内ではデジタル機器などで困った社員の「ITよろず相談役」という福本さん。

社内ではデジタル機器などで困った社員の「ITよろず相談役」という福本さん。

淡路島がマイブーム。釣った鯛はネットで調べてさばく


――最近ハマっていることはありますか?


淡路島かなあ~。私、神戸出身で、今も神戸から会社に通っているんです。淡路島は神戸から比較的近くて、子供の頃は両親に連れられてよく行ったのですが、最近はすっかり足が遠のいていたんです。


でも、3年ほど前に、関東に住む友人が、「淡路島の民宿に泊まるから一緒に行こう!」と言われて、しばらくぶりに行ってみたんですよ。そうしたら、島の民宿はまるで家みたいだったんです。お風呂は広いし、シャンプーも並んでいるし、まるで家のお風呂(笑)。そんな生活感に魅了されてしまいました。それから半年に1度ぐらいは行くようになったんです。


最近は島で釣りもします。港で鯛が釣れるんですよ。それで、釣った鯛をせっかくだから自分でさばこうと思って、さばき方をネットで調べました。鯛をさばくのに大変なのはうろこ取りなんですが、ネットで調べたら、ペットボトルのフタでできると分かったんです。で、早速やってみたんです。かなりうろこが飛び散りましたが……(笑)。でも、無事おろすことができて、おいしくいただきました!


――ほかにも行きたいところはありますか?


最近は山口県にある「角島」に行ってみたいと思っています。島に向かって海の上を一直線の橋がかかっていて、まるで本州の景色とは思えないぐらいきれいな所なんです。ネットで見たんですが、この夏にはぜひ行ってみたいですね。


――島以外でハマっているものはありますか?


休日はよく散歩をしますね。街歩きすると、ついつい、看板のキャッチコピーや女性のファッション、歩いている人の髪に目が行ってしまうんですよ。休みなのに、仕事のことから頭が離れてないんですよね。淡路島ではすっかり忘れるんですけど(笑)。

より使いやすいサイトを目指して


――常に新しい情報を取り入れようとする姿勢は、オンもオフも関係ないですね。


基本的には好奇心が強いんだと思います。新しいものには常に興味がありますし、わからないことをわからないままにしておくのは気が済まないんです。


――これからの目標を教えてください。


仕事では、より使いやすいサイトを目指していきたいと思います。特にスマホの最適化は、病室からスマホで、ご覧になるお客様も多いので、積極的に進めて行きたいと思っています。オフでは、始めたばかりのピラティスをがんばります。そして、角島には絶対に行きたいです!



<最後に>
最初は「これといって趣味は……」と話していた福本さん。しかし、よくよく話を聞いてみると、新しもの好きで、知りたがりの性格が仕事にもプライベートにも生かされていると感じました。その性格は常に新しい技術や表現が求められるWebデザインという仕事には、まさにピッタリだと思いました。インタビュー中、つねに目を輝かせて笑顔で話してくれた福本さん。今回、文章に「(笑)」が多いのは、その証拠です。これからも充実したオンとオフを過ごしてください。


グローウィング
http://www.glowing.jp/

●事業内容:女性医療用ウィッグの製造・販売、メンテナンス
●本社:大阪府大阪市北区梅田3-3-45 マルイト西梅田ビル2F
●設立:2008年9月
●従業員数:30名(2016年3月時点)
●売上高:4億円(2015年8月期)


この記事は株式会社パシフィックネットが運営していたWebメディア「ジョーシス」に 掲載されていた記事を転載したものです。
2016年5月13日掲載